ので、上の苺だけ食べる。


が、より不恰好になった。


ので、クリームを食べる。


「もう食べちゃいなさいよ」


そう母が勧めるので、結局、


半ホールの完食…。


「ごちそうさま」


意気消沈して部屋に戻る。


しばらく正座したままジッとしていたが、我慢ならなくなり、こっそりトイレに。


便座に座って力む。


力むだけ。


それだけだ。


今日の料理は、母がわたしのために、朝から準備して作ってくれたもの。チビらも手伝った、特別な料理だ。友加里とだって約束した。


だから、


だから吐いてはいけない。


分かっている。
分かっているけど…。


便座から腰を上げ、便器に顔を突っ込んだ。


もちろん、口の中に指を入れたまま。