ハッと驚く友加里。


サッと視線を外したわたしは、手を洗った。


「お腹痛くてさぁ〜」との弁解が出なかったのだ。


だが、友加里の顔を見た時、"バレた"ということは瞬時に分かった。


背中に強い視線を感じる。


重苦しい沈黙。


それを破ったのは、友加里ではなく、


「見にきたの?」


「え?」


「わたしが吐いてるか見にきたんでしょ?」


「真琴…」


「噂になってるから、確かめにきたのよね?」


「あたしはただ、あんたのことが心配で」


「嘘!嘘つかないで‼」


気がついたら、


わたしは叫んでいた。