「だ、誰の子よ‼」


「違うわよ。もし今、友加里に赤ちゃんができたらどうする?て聞いてんの」


「なんだ、ビックリするじゃない。赤ちゃんねぇ……ま、産まないわね。まだ若いし、やりたいことも何一つできないもん。相当な覚悟がいるし」


「そうだよね」


賛同する。


わたしだって、友加里と全く同じ答えだ。ま、エッチしたことないから、デキようもないのだが。


ただ、美鈴の決意は、とても大きなものだということは分かった。


「なんで急にそんなこと聞くのよ」


「んん、別に…」


はぐらかす。


頭の中に思い浮かべるのは、病室での一馬。そしてわたしは、自分の手を見つめる。


握ったり開いたり、
開いたり握ったり。


そこに一馬の温もりがあるからだ。だが、次の友加里の言葉で、握り締めた感触は消えてしまった。


「でも、相手のことが死ぬほど好きなら別だけど」




*現体重68.5kg
目標まで………あと8.5kg
「死ぬほど好き…」