その一報は昼過ぎに入った。


「真琴!大変、柳沢一馬が病院に運ばれたって‼」


友加里が言うやいなや、わたしは椅子から飛び上がり、


「ええ!なんで?バイクで事故したの⁈


「それが、他校の子ともめたらしいよ」


「そんな…」


言葉が続かない。


退学になってしまう!

あれだけ約束したのに!

夢があるのに!

約束破るなんて!


「でも、自分からは手を出さなかったって」


「え…」


「それでボコボコにやられたみたいよ。って真琴!どこ行くのよ!授業始まるわよ‼」