しばらく便座で休む。


吐くことは、意外と体力を消耗する。


だが、あまり長居しても怪しまれる(すでに夏美に見破られてるが)ので、ソロリと個室から出る。


誰も居ない。


わたしは鏡を見た。


そこに居るのは、もうすぐ17才の乙女ではない。


目の下にクマが出来、
目が血走ったわたし。


一気に老けたようだ。


サッと顔を洗い、何度か深呼吸をすると、幾分マシになったので、トイレから出た。


別の階のトイレにしたほうがいいかもしれない。それに、あまり食べるのも、かえって怪しまれてしまう。


「でも…」


腹が減った。


食べたばかりなのに、それらを吐き出すと、またお腹が減るのだ。


わたしはそう、


"過食症"