「あ」


短い、悲鳴にも近い声。


「真琴…久し振り」


「うん、なんか久し振りだね」


「元気してた?」


「うん…悠太は?」


「元気元気!でも、凄い痩せたな‼」


そう言って、悠太は笑った。


その笑顔を見た時、わたしの中の"わだかまり"が消えた。


「ダイエット頑張ったもん」


「そっか。傷つけること言ってゴメンな。ちゃんと顔を見て謝りたかったんだ」


「もういいよ。わたしのほうこそ、なんか避けてるみたいでゴメン」


「また遊びに行かない?」


「うん、いいよ。おごりでね」


「おごりかぁ~!バイト頑張らないと」


「バイト始めたんだ?なんのバイト?」


それからチャイムが鳴るまで話をした。