いつも澄ましている一馬。


それが今は間抜けな顔をして待っている。


わたしのkissを。


少し可笑しかったが、微笑みながら近付いた。


一歩、


また一歩、


唇との距離が狭まる。


もう一馬の唇は目の前だ。


わたしも目を閉じ、


ソッと一馬にキスをした。


「んだよ!ほっぺたかよ‼」


「これでも大盤振る舞いよ!」


「シケてんなぁ!次はぜってぇエッチだからな!」


「話が飛びすぎなんですけど‼」


わたしは笑った。


久し振りに笑ったんだ…。