波打ち際を歩く。


静かな波の音が心地良い。


「ウ~ン!」と伸びをする真琴。また屋上とは違った開放感があった。


一方、一馬というと…。


「ちょっと!煙草ダメ‼」


怖い顔で詰め寄る。


「んだよ!誰も見てねーじゃん」


「わたしが見てます。あと喧嘩もダメ。卒業するまでは、絶対に誰も殴っちゃダメ!」


「はいはい分かりましたよ、お母さん」


「わたし来月でまだ17才ですから‼」


「誕生日か。プレゼントなにがいい?」


「いいわよ別に」


「じゃ、エッチしてやるよ」


「け、結構です!」


「遠慮するなって」


「するわよ!って、やだ、また、こっち来ないで!」


逃げ出したが、


すぐに振り返り、


「ありがとう」