「えっ!」
「えっ!」


2人は同時に驚く。


「あんたラブレターって、レターの範囲を超えてるわよ。まるで果し状じゃないの」


広げる友加里の上から、果し状を覗き込む。


「それに、なんで毛筆なの?達筆なのは分かるけど、逆に読めないわよ」

「わたし、書道八段なんで」


誇らしげな鈴木裕子。


「八段て、そんな段あるのね。あたし、そろばん二級。真琴、あんたは?」

「茶道三日」

「あ、わたし、お茶も生け花も習ってるんで、そのことも、さり気なくアピールしてます」

「どこがさり気ないのよ。やり直し‼」


突き返す友加里。


「ど、どこがダメですか?」


「全部!」
「全部!」


2人は同時に突っ込んだ。