晴れやかな空の下、白い雲に立ち上る白煙。


ツカツカツカッ。


わたしは駆け寄り、


"サッ""ポイッ""ギュッ"


手を伸ばし、地に叩きつけ、足で踏み潰してやった。


吸いさしのタバコを。


「なにすんだよ‼」


凄む一馬が、再びタバコを取り出すので、


「いい加減にしなさいよ‼」


箱ごと取り上げ、屋上から放り投げる。


「てめぇ!なにかばっていい気になってんだよ‼」


詰め寄ってくるが、


「あんたをかばったんじゃないわよ!あんたの、お父さんをかばったの‼」