「今から行くからな‼待ってろ‼」


ズンズンとこちらに向かってくる。


「ちょ、ズルいじゃない‼」


両手を広げて立ちはだかる門番。


そんなことはお構いなしに目と鼻の先まで迫ってきた‼


「ちょ、ちょっとなによ‼」


思わず肩をすくめ目を閉じる。


すると、ペチン。


おデコを優しく叩かれた。


「バ~カ。女を殴るわけないだろ」

「…」

「それともなにか、キスでもされると思ったか?」

「ち、違うわよ‼」

「誰がお前なんかとキスするかよ!じゃな‼」


軽く手を上げて行ってしまった。