あぁ まだ、[ ] の声が耳から離れない。 ふっ、と名前を呼ぶ優しい声が聴こえる。 それは、まるで散ったことを“ウソ”だと言っているみたいに―― 雪が終わりを告げるとき、あの日のことを思い出す。 もしかして、と――