愛のため息

『2人だけわかってミイがわかんないの、悔しい!ねえ、さっきのマスターの言ったの、どういう意味なの?タカちゃん教えてよ』




隣で、肩を揺すりながら聞かれたけれど、ごまかすようにコーヒーを啜り続けていたら、さすがに諦めてくれた。




『わかった、じゃあ、その件はもう聞かない。その代わり別の事聞いてもいい?』




「別の?」



『うん・・・。はぐらかさないで正直に答えて欲しい』





急に思いつめたような顔で言うミイの表情に、カウンター内のマスターも何かを察したのか、気を利かせてくれたんだろう。何も言わずに側からそっと離れていった。




それをぼんやりと目で追った後、ミイは俺を見て、口を開く。




『あのね、』




だけどなかなか言葉が出てこない。




「・・・ミイ?何か話しずらいことなの?」