愛のため息

それから、連休明けの一週間後に始まる中間テストの話になった。




『テスト控えてると思うとGWもロクに楽しめないよね』




膨れっ面で言うめぐにうんうん、と頷いた。




『お店混んで来たね。そろそろ出ようか?』




栞の言葉に辺りを見渡せば満席状態で、空いてる席はないかと探す人がちらほらいる。




「そうだね。暗くなる前に帰ろっか」




お店の外を見れば、買い物中は真上にあった太陽が、沈み始めてた。




日中は暖かくても、夕方になると冷え込みはまだ強いとわかってたから持ってきた上着を着た。




3人とも帰り支度を、始めてたらそれを見計らってたかのように声をかけられた。




『あの〜。この席空きますか?』




「はい。今避けますのでどうぞ!」




席を譲るために立ち上がって、声をかけてきた人を見た。




そこにはボブカットの小柄な女性が立っていた。




あれ?この人どこかで見た気が……