『もしかして、カレシからのプレゼント?』




尋ねてきた栞の言葉に頬が緩む。




「うん!ペアウォッチなんだ」




『ペアなんだ!デザインもシンプルなのに可愛いし!ミイの彼氏さん、趣味いいんだね!』




栞の言葉にもっと頬が緩む。



さりげなくタカちゃんを誉めてくれた。それが自分のことのように嬉しい。




なんか単純かもしれないけど栞と友だちになれて嬉しいし良かった!そう思うと、にやけてしまう。




『私も彼に何かお揃いのものつけたいっておねだりしてみようかな』




栞もカレシがいるんだ。
色白で美人だし、当然といえば当然かな?




『おねだりする相手がいていいなぁ。私もカレシが欲しい〜!』




地団駄を踏むめぐに栞と2人目を合わせ、そして笑う。




『何よぅ。カレシがいるからって2人して余裕な笑み浮かべないでくれる?

今に2人が驚くくらい格好良いカレシ見つけてやるんだからね!』




ぷぅっと膨れて言うめぐに悪いと思いつつ、また笑っちゃった。