愛のため息

『休みの日まで出勤するほどじゃないから平気だよ』




「でも、」




最近毎日残業してるのに。休みの日はこうしてミイと会ってくれてるし。





ちゃんと体を休ませられてるか心配になるんだよ。





それに・・・





『・・・ミイは俺と出かけたく・・・ない?』




「ーっ」




タカちゃんが、悲しそうな顔で聞いてきて、言葉に詰まった。





そんなミイの態度に、タカちゃんは肯定と受け取ったのか、何も言わずに俯く。




「タカちゃん、ミイは一緒にいれるだけでいいんだよ。ムリして出かけなくても・・『ミイ』




話してる途中でタカちゃんが言葉を遮った。





『俺はムリなんかしてない』





「でも、」





言いかけたところでタカちゃんが顔を上げた。



いつになく真剣な顔をしていたから、何も言えなくなってしまった。