愛のため息

『………の?』




そんな静かな状態なのに、隣にいるミイの声が、聞き取れないほど小さいことに驚いて隣を見れば。




「ミ、イ…?」




眉を下げて、今にも泣き出しそうな顔をしていて、心臓がドクンといやな音を立てた。




『…謝まらなきゃだめなの?』




俺が怒ってると思ったんだろうか。呟く声が震えていた。




「今のは怒ったんじゃなくて、単に恥ず『ミイとのキスは謝らなきゃいけないような行為だった?』




「何言って、」




『ミイはタカちゃんとキスできて嬉しかった。だからごめんなんていいたくない!』




路肩に車を寄せて停めて、ベルトを外しミイへ向き直る。



ミイの瞳には、今にも零れそうなくらい涙が溜まっていて、ゆらゆらと揺れていた。





「さっきのは照れ隠しでつい言っただけ、誤解させたなら謝るけど、キスしたことには俺だって謝るつもりなんてないよ」





もちろんミイにも謝らせたりなんてしない。





「大体キスしたのは俺からなのに、ミイに謝らせるなんて思うわけないよ」




『・・・本当に?』




しっかりと頷いて見せたけど、泣きそうな顔は晴れない。




何か言いたそうな顔をしているように見えるのは俺の気のせい?