愛のため息

キスしたあとの車内の雰囲気は、する前のそれとは別のものになっていた。



静かになったミイを、運転しながらチラリと窺えば、前を向きぼんやりとしている。



その表情には、まだ女の色香が漂っていて、またヘンな気分になりそうだ。



「・・・キス、イヤじゃなかった?」




『イヤなわけないよ!』




はじけるようにこっちを見て言うミイに、思わず笑みが零れる。




「うん、イヤだったら もうおしまい?”なんて聞いてこないよね。ぼんやりしてるから意地悪してみた」



『〜っ!タカちゃんの意地悪!!』




「だから意地悪したって言ったよ?」




真っ赤になってるミイに、笑いながら言う。




『もうっ』




拗ねる顔は年相応の表情に戻っていてホッとした。




これ以上あんな顔されたら、間違いなく襲いかかってしまう。




『ーータカちゃんと、2回目のキスだね。付き合い始めた去年のイブ以来だぁ』



ミイに好きだと伝えた日。



あの日以来のキス。




『タカちゃん、ミイに卒業するまで、え、Hしないって言ったでしょ?それにキスも含まれてるんだと思ってた』




「・・・うん、そのつもりだった。触れたら、最後まで欲しくなって止まれないの、わかってたから」