愛のため息

「田村さんに会ってたのは、あるものを買うのに田村さんの知り合いを紹介してもらってて、そこに一緒に来てもらってたんだよ」




『タカちゃん何か買ったの?その割に何も持っていないよね?』




手荷物1つなくここに居る俺をみて不思議そうにするミイに、そろそろ種明かしをしようと、残ってたコーヒーを飲み干した。





「そろそろ出ようか。マスターお勘定お願いします」




マスターに声をかけて、ミイの分と2人分の支払いを済ませようとすると、




『タカちゃん、自分の分は自分で払うから!』




ミイが慌てて財布を取り出した。





「奢るよ」




『ダメだよ!』




「俺がここで待つように言ったんだし、奢られなさい」




『でも、』




「いいから。それより俺の買ったもの、何か早く知りたくない?早く行こう?」



まだ財布片手に、渋るミイをどうにか説き伏せて、マスターにごちそう様と告げてから店を出た。