「頼む、教えてくれ。大事な用があるんだ」 「だから…何の用なのかって聞いてるだろ?」 「そうだ。ちゃんと言え」 俺はチビ共の視線に観念した。 「植田に、言わなきゃなんねーんだよ…」 「何をだよ」 「だから、好きだって言いに来たんだよ!!告白しに来たの!悪いか!」 半ばやけくそになって叫ぶと、双子は顔を見合わせる。 そして、一軒の建物を指差した。 「ここ。植田んち」