下から見上げる視線を感じて下を見ると、俺を見つめる奴と目があった。 それは小学生とおぼしき男の子。しかも二人。 …双子? 「おい、本物だぜ?」 「マジで?」 「どうする?知らせた方が良くねぇ?」 「…いや、まずいだろ?」 俺の存在を完全に無視して、二人でブツブツと相談なんかしてる。 何だ、このガキ共は…? 「…なんだお前ら?俺は小学生に知り合いなんていねぇぞ?」 二人はうりふたつの大きな瞳をさらにでっかくして憤慨したように言った。 「俺は中学生だっつーの!」 …ハモるんじゃねぇよ!