「優太、おはよ」
数日後の朝、学校に向かってる途中に後ろから声をかけられた相手は美穂だった。
「お?…おぅ。はよ」
げ…?あの時告られて以来、全然喋ってくんなかったのに急になんだ?
「優太、最近元気ないじゃん。どうしたの?」
「そうか?そんな事ねぇけど」
「…由紀が休んでるから?心配で気が気じゃないんじゃないの?」
当たり。とは言えねぇ。
心配してくれてんのか?やっぱ美穂はいい奴だよな。
「まさか、由紀と付き合うとは思わなかったけど…うまくいってるの?」
その言葉に、俺の表情は曇る。
うまくいってるどころか、俺は植田の本当の彼氏ですらねぇよ。
電話もメールも無視されまくって、超へこんでるなんて。
俺らしくなくて言えねぇって。

