人はそれを恋と呼ぶ



「ゆ、由紀ちゃん、待って!」


ねーちゃんは植田を見送るのか、後ろを追って出て行った。


固まったままの俺と隼人。

アイツ…今、俺に何をした…?


隼人が呟いた。


「優太…今の、俺の見間違いじゃないよな…?」


隼人はどうだっていいが、ねーちゃんに見られたのはダメージ大だ。


「お前ら、いつの間にか本当に付き合う事になったのか?」


「そんな訳ないだろ…?」


俺はそのままベッドに倒れ込んで、起き上がる気力もなかった。