………何だこれ!? キスする時は、目を閉じるべきだった。 閉じなかった俺の視界に入ったのは、顔を赤くしたねーちゃんと、隼人の姿。 「うわっご、ごめん!優太!あの、飲み物を持って来ただけだったんだけど…!」 超焦ってるねーちゃんと驚いた顔の隼人を見た時の植田の表情を確認する余裕なんかなかった。 情けない事に俺は、固まっていたようで余り覚えていない。 「あ、あの!あたしもう帰ります!お邪魔しました…!お大事に!」 顔を真っ赤にしてものすごい勢いで部屋を飛び出して行った植田。