「ちょっと優太…!なんで血が出てるの…?」 俺の怪我に気付いて、ねーちゃんは焦ってる。 「あ、大丈夫。ぜーんぜん痛くねぇし。今、手当てしてもらうから」 俺はねーちゃんに心配はかけたくなかったから、手当てしてもらってから教室に戻る事にした。 「ねーちゃん、このまま放課後まで寝てろよ。帰り迎えに来るから」 今日は一人で帰すのは心配だったから、そう約束して。 ねーちゃんは、気が進まない様子だった。 「でも…いいの?彼女と帰る約束してるんでしょ?」