人はそれを恋と呼ぶ



「え?」


目を凝らしてねーちゃんの姿を追う。


「あ。ヤバイ。ねーちゃんの馬鹿!なんで見学しねぇんだよ!」


ねーちゃんの足がふらついて、一目で貧血を起こしてる事がわかった。


今日はよく晴れていて、気温も高い。まだ初夏だけど、今日のような寝不足だと多分…


「あっ」


ねーちゃんが倒れる姿が目に入って、俺は教室の窓から飛び出した。


「優太!?馬鹿!ここ2階だぞ!」


隼人の声が耳に入ったけど、もう遅かった。