人はそれを恋と呼ぶ



熱があるのに、帰らなくて大丈夫なんだろうか。


気温も下がってきて、あたしは寒さに身を縮めた。


「なぁ…隼人?
何だったんだろうな…アイツにとって、俺達って」


彼は一人ではなく、さっきの友達が一緒で、小さな声が聞こえてきた。


「俺…ねーちゃんと悠斗の事、本気で反対してたんじゃねぇよ…?アイツなら…大丈夫だって。任せられるって思ってたんだ…」


「…分かってたよ。優太は悠斗の事、ほっとけなかったもんな。そもそも優太が勉強会なんて作ったのは、悠斗が毎日一人で寂しい思いをしてるのを見てられなかったからだろ?」


話してる内容はよく分からなかったけど…


あたしは彼の姿を食い入るように見つめた。