運命なんて信じないし。 偶然なんてありえないから…。 あたしの心にはぽっかり穴が空いたまま、時だけが過ぎて行った。 「由紀、本当に西校受けないの?」 「…舞、今何月だと思ってるの?12月だよ?あと3ヶ月で受験だよ?今更、志望校変えらんないよー」 あたしの言葉に、舞はため息をつく。 「由紀はやれば出来るのに努力が足りないのよ!志望校、あと二つはランク上げられるのに、よりによって市内にひとつしかない女子校にわざわざ行く事ないでしょう!?」