そう言うなりおとは教室を出ていってしまった。

「え、ちょ…おと!?」

どこ行ったの?
まったく―…。


おとは一時間目が始まっても戻ってこなかった。

そして終わりのチャイムがなった。

クラスの二人の女の子が話しかけてきた。

「智葉ちゃん、おとちゃんは?」

「んーごめんねあたしもわかんなくて…」

「そっかぁ、ありがとう
ゆみ、行こ」

いつも一緒だよなぁあの子達…。

あたしと、おとも
あんな風に見えるのかな?

ああ…後少しで次の授業始まっちゃう。

「はい席つけーチャイムなるぞー」

え!?
数学…?

なんだか緊張するし
罪悪感も…。

「朝倉~」

翔ちゃん…

「如月は…「またそれ!?知らない!あたしに聞かないで!
あたしだって知りたいんだからっ!!」

あ…。