「俺は―…青虎が、智さんが好きでした。ありがとうございました―…。」 本当はまだ口にしたくない言葉を口にする自分に腹が立つ。 「………―龍。」 だから智さん―…そんな顔しないで下さい。 俺は智さんに背を向けた。 親父と向き合う形になる。 「龍。それでいい…。」 その時、親父の声と ―バァン― ……………………――えっ? 銃声が俺の耳に響いた。