母さんが昔言っていた事を思い出す。 『心の光を完璧に消すのはとても難しいわ。でもね、それが出来た時―…私は鬼と言われ、伝説になった。まぁ、昔の話しよ。』 完璧に心の中の光を消す。 蘭の心にはもう光はきっとない…―。 今の蘭は、あの頃の母さんだ。 桜鬼と言われ、誰からも恐れられた。 蘭。 お前はその道を行くのか? このまま闇に沈んで行っていいのか。 俺はお前のそんな姿見たくねぇよ。