拳ではなく銃を国分に向ける私。 国分も銃を握ろうとしたがしなかった。 いや、出来なかった。 だって私の持っている銃は元々国分が隠し持っていたものだから。 国分の手に銃など無い。 「俺を殺す気か?」 国分が静かに口を開く。 お前を殺す? そんな事しない。 そんな予定など計画にはない。 「私はただ幕を下ろすだけ。」 そう。それが私のしなくてはならない事。