甘い体温②・前編・


「随分と仲がいいんだな」



ぼそっと聞こえた声に振り向くと、陽生が呆れたように私達を見ていた。



「妬けるな…」


「えっ?」


「彼氏の前で堂々と浮気とはいい度胸だな」



苦笑いを浮かべた陽生が椅子から立ち上がり、私と優の元にしゃがみこむ。


目が合うなり軽く頭をこつかれた。



「ったく…目を離すとすーぐこれだ」


「へっ?」


「つーか、浮気はほどほどにしとけよ」



そう言って、クスリ笑った陽生に私は目をパチクリさせる。



「はぁ?」



浮気って……


また、そんなくだらないことを…


顔を引きつらせると、もう一度笑った陽生が優に視線を移した。