『あ!せっかくだから、熊川さんも行く?もう随分と行ってないでしょう?』 『あぁ!そういえば、小学生の時に行ったっきりだわ。俺も行っていいの?』 『えぇ、割引券あるし!』 『なら、今度休みがダブんのが土曜日だから、土曜日でどう?』 『わかった。じゃあ、土曜日に車で熊川さん家に迎えに行くわ!』 これが、私と孝治の初めてのデート。 でも、もちろん! この時は、お互いにデートなんてつもりで約束をしたわけでもなかった。