「ひゃぁ!!」

ふわりと浮いた身体に思わず声を発してしまいました。


お姫様抱っこをされた女王様。

「ちょ、ちょっと?どこ行くの?」

オオカミに問い掛ければ、

「もちろん!ベッドでしょ!!」

さも、それしかないと言う様な口ぶり。



「だから、ベッドは嫌なんだって!!」


そんな叫びにも余裕なオオカミ。

むしろその口元には、笑みすら浮かべています。


「うん。知ってる」


その間にも近づいてくるベッド。