亜耶は、真っ赤な顔をして頷きました。

「夢じゃねぇよな?」

そう言って、自分の頬を抓(つね)る愁に


―――ピシッ―――

「痛ぇ!!」


亜耶のデコピンが炸裂!



転げ回る…と云うか、のたうちまわる彼に

「ね?夢じゃないでしょ?」

と女王様。



「そうみてぇだな」

とオオカミが返せば、

「うん!」

普段より素直な女王様は、オオカミの首元に抱き着きました。