むしろ、暴れる程に力を込め抱き着いてくるのです。

「ちょっとやめてよ!苦しい!!」


どんなに喚いてみても離れてくれる気配がありません。

仕方なく、亜耶は暴れるのを諦めました。



そして、

「何なの?愁兄は私の事どう思ってるのよ?」

愁兄の胸に顔を埋めたまま問い掛けましたが、

「ん〜?どうかな?」

答えをはぐらかすばかり。


我慢の限界を迎えた亜耶は

「はぐらかさないでよ!私はこんなに愁兄が好きなのにっ!!愁兄は私をどう見てるのよ?」


今まで募っていた気持ちを吐き出しました。