どれ位そうしていたでしょう?



「ちょ、ちょっとっ!!あんた何やってんのよ?!」



突然の部屋に響く怒声は、もちろん女王様 亜耶のもの。

「ん?何が?」

そう返したオオカミは悪びれた様子もありません。



「今、触ったでしょ?!」

「だから何が?」

「だ・か・ら!触ったでしょ?!」

「どこをだよ?」

「信じらんない!!しらばっくれる気?」

亜耶は寝返り、愁の肩を押すもびくともしません。