テレビを見ているのかとソファーを覗き込めば、
「寝てるんか?」
そこにはすやすやと眠る姫、もとい女王様。
そんな女王様を微笑ましく眺めるヤンキー。
しかし、この顔を知る人は誰もいません。
それは寝ている本人さえも。
愁はそっと亜耶の頭を撫でました。
すると、
「…ん。……愁…兄?」
目を覚ましたご様子。
「亜耶。こんな所で寝てると風邪引くぞ?ベッド行こう」
そう言い、亜耶を抱き上げる愁に
「イヤ!!ベッドには行きたくない!!」
大声を上げる亜耶。
「どうした?とりあえず落ち着け」
動揺を隠しきれません。


