掴んでいた髪を離すと、女はドサッと床に倒れました。 落ちたと同時に、女はそそくさと荷物をまとめ、逃げるように去って行きました。 愁はそれを見る事もなく、辺りを見回し 「亜耶?」 と、呼んでみても返事がありません。 「亜耶?」 もう一度呼んでみるものの、亜耶の声は一向に聞こえてきません。 姿の見えなくなった女王様。 一体どこへ行ってしまったのでしょう?