「…まだ言って…ない…っけ?」 頭をポリポリと掻き、目を泳がせます。 「まだって何?」 女王様のお言葉に 「えっと…」 言葉を詰まらせました。 そんな時―――― 「一体何なのよ?!愁に向かって何なの?」 またしても口を挟むのは、バカ女。 「てめぇは黙ってろ!」 女に一喝したのは、愁。 その迫力たるや、先程までのヘッポコが嘘のよう。 「何であの子との扱いが違うのよ?私にだって、優しくしてくれたっていいじゃない!!」 もはや喚く女は平常心を保っていられない。