パスタを思いだしたら、急にお腹がすいた。 空を仰げばお日さまが、いちばん高いところまで上がっている。 「お腹すいた」 女王様の声に小さくガッツポーズをしたのは、オオカミ。 「そうだな。腹減ったな。キノコがあれば婆さん、パスタ作ってくれるかもな」 やる気に満ちた亜耶は、キノコに向かってまっしぐら。 次から次へとキノコを毟っていく。 それを見た愁はそっとその場を後にした。 目指すは、お婆さんの家。