むかし、むかし。



あるところに、可愛らしい女の子がいました。



名前は亜耶といいます。



いつもお気に入りのピンク色の頭巾をかぶっていたので、みんなから『桃ずきん』と呼ばれていました。



ある日のこと、亜耶のママはお婆さんに焼きたてのケーキと葡萄酒を届けるよう桃ずきんに頼みました。



「えー!遠いからイヤ!!ママが行けばいいじゃん」



桃ずきんは少し口が悪いのがたまに傷。



「またあんたは、そんな言葉遣いをして!ホント誰に似たんだか…」



ママも呆れています。



そんな小言を無視する桃ずきんは、ベッドに横たわりファッション雑誌を見ています。