【短】愛しのハニー☆―Sweet Honey―

「お前は小枝子ちゃん小枝子ちゃんってうっせーよっ!」


裕樹は声を張り上げた。



「いいだろ?俺は一途だから、小枝子しか好きじゃねーの」


なんせ小枝子は、俺の愛しのハニーだから。




「うわっ!お前、俺に対しての嫌味だろっ?!」

裕樹がそう言って目を見開く。




「そんなつもりはねーんだけど?」


俺はただ、小枝子のよさを伝えたいだけだし。




「そーゆうのがムカつくんだよっ!!いちーちノロケんなっ!!」


裕樹は声を荒げてそう言うと、頬を膨らませた。



「……お前、顔真っ赤だぞ」


なんで怒鳴るくらいで顔真っ赤になるんだよ。