「うん。だって幸せだもーん」


私はケータイの画面をジッと見つめながら呟いた。




「……はあ」


彩香は深いため息を零すと、そのまま自分の席に戻って行った。




「……なんでため息付くのよぉ」


私、なんか変なこと言った?




すると、"ブーッブーッ"とケータイが震えた。


ディスプレーを見ると、雅哉からメールだった。



「……ん?なんだろう」

私はメールボックスを開いた。




《弁当、屋上で食おうぜ。》


メールにはその一言が書かれていた。




私は《うん♪》と返信をして、ケータイを閉じた。