長く敷き詰められた

赤い絨毯の上を

雅也と腕を組み
 
歩調を合わせて

ゆっくりと歩きながら

樹の元へ向かう
 
純白のウェディングドレスを

身に纏った杏の姿があった。

ブーケとお揃いの生花を

たっぷりと髪に飾りつけ
 
白いロング手袋に

ベールが顔を覆う。

そんな、杏の視線の先に

愛する人が映る。