「じゃあ何?
俺みたいなのがタイプじゃないと?」

「見た目はタイプだけど……ねぇ?」

「ねぇってなんだよ。
じゃあ何、あ~雨宮祥也みたいなのがいいのか?」

「そうだけど?」



雨宮祥也は大ファンだもん!!



まぁ彼に限った事じゃないけど…。



「あー!! 今日発売のCD買うの忘れてた!!」



どうしよ~…。



「初回限定が欲しかったのに…」



売り切れちゃうよ~…。



「お前アイドルオタク?」

「半分そうで半分違う!!
あたしはイケメンが好きなの!!
それとお前じゃない、美桜だもん!!」

「Miyo?」

「美桜!! いちいち英語にするな!!」



もうやだなぁ~…。



「あ、お前料理できるのか?」

「…出来ると思う?」

「……思わねぇ」



あたし料理とか絶対無理!!



洗濯とか掃除なら出来るけど、料理だけは無理なの!!



ってかそれを知っててママ達はアメリカに旅だったのかな…。



「俺が料理するから、片付けは美桜な。
言っとくけど、俺は毎日いる訳じゃねぇから」

「じゃあ飢え死にしろって言うの!?」

「出前とかあるだろ…。作り置きもしといてやるから…」

「わーい!!」



なんだ、あたし楽チン!!



「同棲生活ってヤツだよね?」

「違う、同居。つーかルームシェア」

「違いがわかんないから気にしない!!」

「…………」



でもまぁ…イケメンと暮らせるんだから、得したものでしょ!!



ここから恋が発展したりして…。



「ふふふっ……」



イケメンと暮らせるとか夢にまで思わなかった事だもん!!



ただで終わったら意味がない!!



陽斗見てなさいよ!!



ぜーったい恋に発展させてやるんだからね!!