ど、どうしよう!!



「んぅ…陽…斗止め…」

「やべぇ…止まんねぇ…」



あたしは指を舐められてるだけなのに、何故だか身体の感覚が……。



「ふぁ…」



も…ヤバい…。



「ん…」



やっと陽斗の口から指が離れた。



「後は自分で舐めろよ」



そう言って陽斗はあたしの指をあたしの口に押し当てた。



「むぅ~…」



は、恥かしいっ!!



さっきエロかったと思う。



だいたい人の指舐めるものなの?



「陽斗の馬鹿…」



あたし…顔真っ赤だよ…。



でも、強く拒めなかったのはあたしで…。



「美桜、少し感じただろ?」

「っ…!?」



な、なななんと!!



「陽斗ぉ~~!!」



もう恥かしい、隠れたい!!



「美桜、」

「…………」

「みーよ」

「…………」

「美桜ちゃん?」

「…………」

「…いい加減こっち向けよ」



ビクッ!?



な、何!?



チョ~怖いんだけど。



「は、陽斗…」

「ほら、腹減ったんだからサッサと飯作るぞ」

「う、うん…」



本当に陽斗って何者なの?



もう訳わかんない…。




「……お腹空いた…」



そういやイベント行って来たから体力消耗したんだった。



「美桜は邪魔だから、テレビでも見てろ」

「は~い」



結局あたしは何も手伝いにならなかった。




《それでは、芸能ニュースです》



ん?


「きゃーっ!!」



テレビから映し出される大好きなアイドルの映像に喚く。



いつ見てもカッコいいなぁ~…。