うちは、ある日から運命を信じた。

あなたが運命のひとだと信じたんだよ・・・。



うちは 秋本 風菜(フウナ) サッカー部
うちがまだ1年の頃の1月のある日
うちの所属するサッカー部は、グラウントのコンディションが
悪いため、ロードをやっていた。

うちの好きな人 秀汰(シュウタ) が所属する野球部
は、顧問が会議かなにかでいないらしくて
部活動終了時刻の10分くらい前におわっていたらしく
サッカー部の練習を見ていた。
その時、サッカー部は、100mくらいのリレーをやっていて
何度も何度も繰り返していた。
そのたび、チーム替えをする。
そのうちテニス部も陸上部も終わり、外でやっている部は
サッカー部だけになったが、まだ下校時刻じゃないうえ
先輩たちは、部活がおわると帰ろうとせず、たむろう。
だからまだまだうるさい・・・
そんななかキャプテンが「次でラストーっ!」と言い
チーム替えをしていた時。
秀汰がうちの後ろから野球部の帽子をかぶせて
「うわーっ!似合う!!」と言った。
秀汰の友達でテニス部の俊(シュン)も
「うわっ!まじだーっ」と言った
うちはそろそろ始まるなっ!と思い
秀汰におもいっきしかぶせてやった。
カツンッ!と音がして俊は
「今のは痛いだろ~」とうちを見ながら言った
え?え?謝ったほうがいいかんじ?とか思いつつ
「ごめんごめん~っ」と軽めに謝った。

この時かぶせて似合う!って言ってくれた笑顔が
まぶたの後ろに焼きついてはなれない・・・
今も、これからも・・・ずーっと。