「先輩、魔法のカバンみたいですね」


「何が?」


「毎日、色んなアメをくれるから」


私は口の中で、アメを左右に動かした


「餌付けみたいなもんだよ!同じアメだと飽きて逃げられちまうからな〜」


先輩はそう言って笑い、私の頬を指でつく


「2万返してもらえるまでは、逃げたりしませんよ!」


私はベーッと下を出した


2万を返してもらったら…


もう、こうして楽しい放課後もなくなっちゃうのかな?


「夏までだったっけ?」


「はい…」